ローカルメディア研究: Norg

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Norg はオーストラリアの4大都市(パース、シドニー、メルボルン、ブリスベン)で展開中のユーザ参加型のローカルニュースサイトで、2006年にパースのサイトからスタートしています。TechCrunch の記事によると社員は2名で個人出資のみでの運営とのこと。

興味深いことに WordPress MU をベースに構築されています。都市ごとのドメインを MU でまとめて管理、という仕組みのようです。試しにアカウントを作ってログインしてみましたが、WordPress の管理画面が見えるとかそんなことはなくちゃんとオリジナルで作りこまれています。

記事を投稿するにはまずアカウントを登録して CitJ (citizen journalist) になります。コメントや投票 (Vote Up/Vote Down) を行うのにも CitJ になる必要があります(スパム報告は CitJ でなくてもできます)。

記事のカテゴリーにはニュース、スポーツ、ビジネス、エンターテインメント、テクノロジー、ライフスタイルの6種類があり、CitJ が投稿時に指定します。特定の都市のみに投稿するか全都市サイトで見えるようにするかは選択が可能になっています。

先週見た時点で登録されている CitJ は約750人。CitJ がおこなった記事投稿、コメント、投票の累積回数がカウントされていて、「Cadet (見習い)」から「Top Level Journalist」まで9段階にランク分けされています。これはモチベーション維持の手法として面白いと思います。なお、投稿、コメント、投票を一度もしていない CitJ が半数程度いるようです(僕も入れて)。

見たところかなりの割合をファウンダーの Bronwen Clune 自身による記事が占めているので実質的にはプロフェッショナル記者とボランティアの市民記者による混成型のローカルニュースという位置付けになると思います。

収益については、広告を募っているようですがまだ AdSense のテキストバナーが目立たない位置に置かれているだけで、タイアップ記事のようなものも特になさそうなので、まだこれからということなのではないかと思われます。

さて、ひとつひとつの記事を見ていくと状況があまり良好でないのがうかがえます。短い断片的な記事が多く、他のサイトの記事へのリンクに2、3行のコメントが添えられただけの記事が8割方のようです。地域色のない記事も多く、「テクノロジー」のカテゴリーなどではそれが特に顕著です。ローカルニュースサイトとして地元の読者に受け入れられるには課題が多そうです。

TechCrunch の記事によればオーストラリアだけでなく世界に拡大する計画のようですが…

Norg Mediaは今週パースからブリスベーン、シドニー、メルボルンにもサービスを拡大。今後12ヶ月で米・英にも進出を予定している。非英語圏とも提携の可能性を模索中で、中国など他の国々からも既に提携の引き合いがあるという。

社員は2人で、個人出資で運営している。海外進出で新たにスタッフが採用できるよう投資家とも交渉中らしい。

勝算があるとはちょっと思えませんが、でも今後どのような展開を見せるのか注目して見てみたいと思います。

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