スマートな企業は彼らの製品の補完財をコモディティ化しようとする

補完財の値段が下がるとき、その製品への需要は増える。たとえば、マイアミへの航空運賃が下がると、マイアミのホテルの客室の需要は増える — それは、より多くの人がマイアミへ行くようになり、客室を必要とするからだ。コンピュータが安くなれば、より多くの人がそれを買うようになり、それにはオペレーティングシステムが必要なので、オペレーティングシステムに対する需要が増え、それはオペレーティングシステムの値段が上がるかもしれないことを意味する。

もう一度言おう。補完財の値段が下がるとき、その製品への需要は増える。一般に企業の戦略的な関心は、彼らの補完財の値段を可能な限り低くすることだ。持続し得る理論的な最低価格は「コモディティ価格」である — つまり、区別の付かない商品を提供するたくさんの競合がいる場合の価格だ。したがって、

スマートな企業は彼らの製品の補完財をコモディティ化しようとする。

もし補完財のコモディティ化ができたなら、あなたの製品への需要が増えるので、あなたは価格を上げ、より多く売ることができる。


Joel on Software

Sun や IBM なんかの企業がオープンソースを支援するような動きを見せるのはどうしてか? それは補完財としてのソフトウェアのコモディティ化を進めて自分たちの製品(ハードウェア、コンサルティング)で儲ける腹だからだ、と喝破する第40章は目からウロコでした。

物事の本質を見抜くには経済学の知恵ってのがやっぱり必要なのだなあ。

さあ演習してみよう。メジャーなブログのソフトウェアに Movable TypeWordPress というのがありますが、一方は有料でもう一方は無料です(この際細かいことは気にしないように)。無料の WordPress はそのために(?)人気が高まり、需要が増え、それによって、必要となる補完財の、補完財の、あー、たとえば、補完財の PHP の需要が増える! って話で、どうでしょう。ダメ?

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