オンラインの地域向け広告市場の展望についてニュース記事を集めていたらいつのまにかこんなになってしまい、日付順に並べてみると短い間にこんなに出来事があったのかとびっくりした。物好きな向きにはなんかの役に立つかと思ったのでここに置いときます。
2004年
- 米ヤフー、地図情報を利用したローカルコンテンツの提供を開始 (2004/03/10)
- グーグル、ローカル検索サービスを本格提供へ (2004/03/17)
- 米グーグル、地域と地元ユーザーをつなぐ広告サービスを提供 (2004/04/15)
- ヤフーとアスクジーブス、地域向け検索サービスを発表へ (2004/08/03)
- イーベイ、人気コミュニティサイトの株式25%を取得–地域サービスに進出 (2004/08/16)
- グーグル、衛星写真閲覧ソフトメーカーのKeyholeを買収 (2004/10/28)
ローカルサーチへの注目が集まり始めます。Yahoo!、Google がローカルサーチの提供を開始、また Ask Jeeves は CitySearch と提携します。10月には Google による Keyhole 買収。各社 Local/Maps 戦争に向けての布石を着実に打っていきます。
2005年1~3月
- 新聞広告の売上をさらう無料コミュニティサイトのCraigslist (2005/01/04)
- アマゾン、画像付き地図検索サービスのベータ版を提供開始 (2005/01/28)
- グーグル、地図サービス「Google Maps」のベータ版を提供開始 (2005/02/09)
- eBay、無料案内広告サイト『Kijiji』を6か国50都市に開設 (2005/03/10)
- 事業者が自ら情報更新できる、『Google Local』に新機能 (2005/03/16)
- Oodle、案内広告に特化した地域情報検索サイトを開設 (2005/03/31)
Amazon/A9 がサンフランシスコ、ニューヨークなど大都市の街頭風景をビデオカメラ付き SUV で撮影して回った Block View を公開して度肝を抜きます。また Google は Google Maps を公開(当初は北米のみ)、マウスでグリグリ動かせる Ajax 的インタフェイスで一躍評判を集めます。
2005年4~6月
- グーグル、地図サービスに衛星写真を追加 (2005/04/06)
- MSN、グーグルやヤフーを追撃–衛星写真を利用した地図サービスを今夏提供へ (2005/05/24)
- MapFan Webにオーバーチュアの広告掲載–地図検索で日本初 (2005/06/20)
- MSNもローカル検索サービスを提供へ (2005/06/21)
- グーグルが3D表示可能な地図ソフト「Google Earth」を提供開始 (2005/06/29)
Google が Google Maps に Keyhole の衛星画像を追加。Microsoft/MSN も追撃を開始。同じく衛星画像付きの地図サービス MSN Virtual Earth を公開、ローカルサーチにも乗り出します。
2005年7~9月
- グーグルおよびヤフー、地図サービスのAPIを公開 (2005/07/01)
- グーグル、地図サービスと地域情報検索を国内向けに開始 (2005/07/14)
- グーグル、今度は携帯電話向けにローカル検索を提供 (2005/07/21)
- goo、地域情報サービス拡充でGoogleに対抗 (2005/07/25)
- マイクロソフトも地図検索サービス「Virtual Earth」を開始 (2005/07/25)
- グーグルvsマイクロソフト–ローカル検索分野での戦いが加熱 (2005/07/26)
- Google Maps APIを使った地図サービスが次々登場–ブログ、求人、映画と連携 (2005/08/12)
- ヤフー、ローカル検索機能を拡充–ユーザーレビューなど新機能を追加 (2005/08/18)
- アマゾン傘下のA9、「A9.com Maps」ベータ版を公開–街頭写真と地図を提供 (2005/08/18)
- 食べログ.com、Google Maps APIを使った口コミ情報–便利ツールも続々登場 (2005/08/22)
- フォートラベル、Google Maps APIを使った世界遺産の地図サービス (2005/08/23)
- アスク ジーブス、昭文社の「ちず丸ASP」で地図検索サービスを開始 (2005/08/24)
Google Maps API 公開。また Google Maps, Google Local の日本国内向けサービス開始、地図データはゼンリンから供給を受けます。Mashup 地図サービスの熱狂時代の幕開けです。
2005年10月~
- ヤフー、イベント情報カレンダーサイトの「Upcoming.org」を買収 (2005/10/06)
- グーグル、「Googleローカル」と「Googleマップ」を統合 (2005/10/06)
- ヤフーが地域情報検索サービスに参入–地図の移動はマウス操作 (2005/10/11)
- 「Google Earthは国防上の脅威」–インド大統領が警告 (2005/10/18)
- 米Yahoo!がローカルサーチ技術企業Whereonearthを買収 (2005/10/19)
- ヤフー、「Yahoo Maps」の機能を改善–開発者向けに新しいAPIも提供へ (2005/11/04)
- ヤフー、航空写真利用のスクロール地図ベータ版を発表–路線情報などと連動 (2005/11/15)
- Googleローカルがパワーアップ–店舗オーナーによる情報登録も可能に (2005/11/17)
- gooタウンページがリニューアル–Ajaxでスクロールする地図を搭載 (2005/11/18)
まだ派手なトピックは無いものの各社それぞれ Local/Maps サービスの洗練を着実に進めています。Yahoo! が買収により得たパワーをどのように活かして来るかが楽しみなポイントです。また、Wi-Fi と Local/Maps の連携でそろそろ大きな動きがありそうな予感がします。
Why?
さて、検索業界がなぜ今こんなに Local/Maps 分野に駆り立てられているのか、ということについては、このへんを見てもらうとわかると思うんですが、
市場調査会社Kelsey Groupによると、ウェブユーザーが行う検索の25%は、地域情報に関連するものだという。Ask JeevesのLanzoneによると、同社ウェブサイトのユーザーの約10%は、検索の際に「ニューヨーク」または「サンフランシスコ」のような地名を入力して検索を行っているという。YahooのLevineは、検索クエリの約5%は地域に関連するものだと見ている。
アナリストらは、ローカル検索市場は儲けの大きな市場でありながら、比較的未開拓の分野だと述べている。Kelsey Groupの予測によると、特定地域を対象にしたオンライン広告の総売上高は2009年に50億ドルに達し、そのうち34億ドルが検索エンジンからもたらされるという。ちなみに、2004年には同市場の総売上高は6億7000万ドル、そして検索エンジンからの売上は1億6200万ドルだった。
実は検索クエリのなかに地域の情報を探すものがけっこうな割合で含まれていて、それらの検索をきっかけに地域のビジネスに落ちているマネーがけっこうあると見られています。実は現在すでに、地域ビジネスへの大きな影響力を検索は有していて、その影響力をどう収益に変換していこうか、というのが検索業界の主要課題になっている。ということだと思います。
Web 2.0 や Ajax といった 2005年のキーワードとして上がりそうなトピックがどうもどう収益につなげられるのか良くわからん、というのと比較して、Local/Maps 分野はけっこう地についた収益が見込まれそうだ、ということもあり、2006年以降もこの領域は熱いと思います。
クリッピング 2005.11.27.
今週の(って別に週刊にしているわけではないですが)クリッピング。 時折見ては笑…
ask.jpが地図検索を終了…
実際使う頻度はそれほど多くはないのだけれど、ask.jpは、割と好感をもっている検索サイトのひとつ。 で、そのask.jpのオフィシャルブログで、こんなアナウンスが出ていました。 Ask.jp Of…